入れ歯にも歯と同じように食べかすやプラーク（歯垢＝しこう）がつきます。

今日は義歯（入れ歯）のお手入れの仕方についてお話ししたいと思います。

義歯（入れ歯）には、局部義歯（部分入れ歯）と総義歯（総入れ歯）がありますが、お手入れ方法はだいたい同じです。

まずは部分入れ歯をお使いの方に質問です。

 Q)歯磨きは入れ歯を装着したまま？それとも外して行いますか？

　 ⇒必ず外して行いましょう。

入れ歯をお使いの全ての方に質問です。

 Q)義歯（入れ歯）は磨きますか？

   ⇒ご自身の歯は歯磨きをしますよね。

　    入れ歯も今ではご自身の歯の代わりです。

      ご自身の歯と同じように歯磨きは必要です。

では、何を使って磨いていますか？

『自分の歯なので、歯を磨く歯ブラシと一緒の歯ブラシで磨いている』という方、実は凄く多いんです。

『歯を磨く歯ブラシで入れ歯を磨く』ということは間違いではありません。

ですが、歯を磨く用の歯ブラシがあるように、入れ歯を磨く専用のブラシもあるんです。

用意が出来るようであれば、義歯（入れ歯）用ブラシの使用をオススメします。

←義歯ブラシはこんな形です！

では、『歯ブラシ』と『義歯（入れ歯）専用のブラシ』は何が違うのでしょうか⁈

義歯（入れ歯）専用ブラシは・・・

普段私たちが使用している歯ブラシと同じ素材のナイロンで出来ていますが、歯ブラシよりもより硬く作られています。

私たちが使用している歯ブラシには毛が付いたブラシ部分が1つですが、義歯（入れ歯）専用ブラシの多くは、大きなブラシと小さなブラシの２つのブラシ部分があります。

入れ歯全体は大きなブラシの方で磨き、入れ歯の形が複雑な部分等は小さなブラシで磨けるように作られており、入れ歯の頑固な汚れを細部まで落とすことが出来るように作られています。

歯にかける金属の部分には汚れがたまりやすいので、細かいところもしっかり磨くようにしてください。

また、柄が太くて持ちやすく力が入れやすいため高齢者の方でも磨きやすいよう工夫されています。

Q)入れ歯を磨くのに歯磨き粉は使うのでしょうか？

　 ⇒答えは×です。

      歯磨き粉の研磨剤によって入れ歯に傷がついてしまいます。

では、どのように磨くのでしょうか？

1）   入れ歯を外します。

2）   手のひらに入れ歯をのせて水を流しながらでブラシで磨きます。

※排水溝に流さないよう気を付けて行ってください。

3）   しっかりと汚れを落とした就寝前には義歯洗浄剤を使用しましょう。

　　義歯洗浄剤には、洗浄・殺菌・消臭効果があります。

　　口臭も防げます！

　　義歯をできるだけ長く、きれいにお使いいただくために、毎日もしくは2～３日に1回程度の使用をオススメします。

　　乾燥は大敵です。

　　入れ歯の乾燥は変形や破損等の原因になります。

　　入れ歯は、外したままにせず、必ずお水や義歯洗浄剤の入ったお水につけておいて下さい。

入れ歯に汚れがついていると歯ぐきが腫れるなどの炎症が起きます。

口臭・口内炎、部分入れ歯の方はむし歯・歯周病の原因にもなります。

入れ歯だけではありません。

ご自身の歯も歯磨きが大切です。

特に入れ歯の針金がかかる歯は汚れやすいので丁寧に磨きましょう。

残った歯を守るためにも入れ歯の手入れはとても大切です。

良く噛んで、おいしく食事が出来るように毎日のケアを心がけましょう( ´∀｀ )