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歯と副鼻腔炎の関係
人の体に生理的に有る腔内(体内で空になっているところ。胸腔、口腔、鼻腔等)に炎症を起こし濃汁がたまっている状態を蓄膿といいます。
顔の上あごの中にも鼻の周囲にも空洞(副鼻腔)があり、この部位の内面の粘膜が感染して炎症を起こしたものが副鼻腔炎です。
昔はよくみかけた疾患で、子供が鼻汁を垂らしていたのを記憶していますが、最近はあまり鼻汁を垂らした子供を見かけなくなり、代わってアレルギー性鼻炎が見られるようになっています。
歯科と関係が深いのは上顎洞で、副鼻腔の中で一番大きいものになります。歯の根の先がこの空洞に近いので、歯及び歯周組織の炎症が容易に上顎洞に移行します。特に奥歯(臼歯)の虫歯や歯槽膿漏から歯の神経が感染するとそこの炎症が上顎洞の洞底の骨を溶かしていき上顎洞の粘膜も感染し上顎洞炎を併発してしまいます。
このように歯の炎症から上顎洞の炎症を起こしたものを『歯性上顎洞炎』と呼びます。片側に起こるのが特徴です。
決して稀なものではなく、上顎洞炎の1割ほどを占めるともいわれています。
症状としては、ほほの痛み、偏頭痛、頭重感、眼痛、鼻漏、鼻づまり、臭覚減退、などの上顎洞炎の症状と同じで、耳鼻科を受診して歯が原因であると指摘されることが多いです。逆に歯が痛くて歯科を受診したが歯が原因ではなく、上顎洞炎と診断され耳鼻科に紹介されることもあります。
虫歯もないのに歯が痛いときは上顎洞炎の可能性もあるでしょう。
歯科にもパノラマレントゲン写真というのがあり、歯と上顎洞の関係がすぐ解りますので診断は容易です。
また、上顎洞の腫瘍(悪性も良性も有り)が原因で歯が痛くなることもあります。
歯の痛みも原因は歯ばかりではない事を覚えていてほしいと思います。
最近ではすぐに手術はせず、抗菌剤の服用で保存的に治療するのが一般的ですが歯性上顎洞炎は歯の治療が最優先されます。
虫歯や、感染した歯の神経の根っこを治療しもし歯を残せそうにないようなら抜かなければなりません。
歯を抜くと口腔と上顎洞がつながり、上顎洞内に溜まっていた濃が口腔に流れ出る事があります。そうすれば上顎洞炎の治りも早くなります。
抜歯後に生じた口腔と上顎洞のつながった部分はほとんどの場合は自然に閉鎖されますが、骨の損傷が大きい時には自然に閉鎖されない事例があり、閉じる手術をしなければいけないこともあります。
歯科では抜歯して上顎洞とのつながりが認められれば、患者さんに説明しますので、その時はなるべくうがいをせずに、傷をそっとしておき、安静を保ってください。
うがいをしたら鼻から水や血が出たりすることもありますが、ほとんどの場合は問題ありません。
抜歯した傷が閉鎖されない時はタバコが吸えないとか、ストローで水物が吸えないとか、水物が鼻から出るなどの症状がありますのですぐに歯科医にお伝え下さい。
口腔内を衛生的に保つことは健康を保つことになるんですね。毎日の歯磨きだけでなく歯の検診も定期的に受けたいですね。
阿倍野の歯医者なら川上歯科あべの診療所
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