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2019/09/03
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「噛む」ということ(咀嚼…そしゃく)

昔に比べると現代人は噛む回数がかなり減っています。

弥生時代は完食するまでに時間近くを要し、約4000回噛んでいました。

江戸時代になると完食するまでに30分弱、約1500回の咀嚼(そしゃく)、現代では完食時間10分程度で620回の咀嚼(そしゃく)、これは、現代食がいかにやわらかいものばかりであるかを表しています。

 

発達期によく噛むことで咀嚼器官の発達が促されます。成人期以降は廃用性萎縮(衰え)を防ぐ事ができます。

 

口から食物を摂取し、咀嚼すると唾液の分泌を促し、酸性に傾いた口腔内環境を元にもどしたり消化を助ける役目を果たします。

また、血糖値をすみやかに上昇させて満腹感を感じさせ、身体の代謝を盛んにします。

 

このように、噛むことは大事なことですが、注意すべきは過負荷になってはいけないということです。

歩行の場合は成長とともに体重も増加するので、足に対する負荷が適度に保たれますし、体型を見ることでおおよその負荷が自分でもわかります。

これに対して咀嚼の場合は、負荷である食物が自由に選択できるため、成長期に適切な負荷がかからぬまま育ってしまったり、負荷を受ける歯周組織に問題を抱えている人もいます。

咀嚼器官の状態を自覚することが困難なので、よく噛もうと思って過度な負荷を咀嚼器官に与えることがよくあります。個々の運動器の状態に緒応じて適切な負荷を伝えなくてはいけません。



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