子どもはまだ自分ではお口のケアをきちんとすることができません。つまりお子さんの歯を虫歯から守ってあげられるのは、ご家族の方なのです。

人生１００年時代と言われるようになってきました。健康な歯をずっと維持するために乳歯が生え始めたらご家族と一緒にお口の中のケアを始めましょう。

～乳歯だからこそ気をつけたいこと～ 

乳歯は大人の歯に比べてやわらかく、虫歯になりやすいのが特徴です。

乳歯は永久歯に比べとても弱いので、虫歯になってからの進行も乳歯の方が早く進んでしまいます。

乳歯の時期に虫歯になり、生えかわりの時期よりも早くに抜けてしまったりすると、永久歯の生えてくるスペースがなくなり歯並びが悪くなってしまうこともあります。

また、一度虫歯ができてしまうと虫歯菌がお口の中にずっと存在し、虫歯になりやすいお口になってしまいます。

虫歯ができてしまったら早期治療が肝心ですが、それよりも一番大切なのは虫歯にならないように予防する、虫歯菌をお口の中に入れないようにすることです。

まずは、乳歯が生えてきたら、歯ブラシの代わりにガーゼなどで乳歯を優しく拭いてあげるなど、お口のケアを始めましょう。

～乳歯を虫歯から守るためのポイント～ 

1.     乳歯が生えたらご来院を

乳歯が生え始めると虫歯のリスクが生まれるため、今後のためにもまずご来院下さい。
お口の中のチェックや、虫歯にならないように予防処置もしております。
小さい頃から歯医者さんに通っていただくことで、歯医者さんが苦手という気持ちがなくなります。

2.     甘いものは控えめに

チョコレートなど糖分が多く含まれるお菓子をたくさん食べると虫歯になりやすくなります。甘いものは控えめにし、食べる場合はキシリトール配合のものや、シュガーレスのものを選ぶといいでしょう。

3.     おやつは時間を決めて

物を食べると口の中は酸性に傾きます。虫歯菌は歯垢（しこう）の中で酸を作り歯のエナメル質を溶かし始めます。唾液（だえき）にはそれを予防する働きがありますが、食べる回数が多いとその修復が間に合わず虫歯になりやすくなってしまいます。

おやつはだらだら食べずに時間を決めて食べるようにしましょう。

4.     食べたらブラッシングを

食べた後は必ずブラッシングをする習慣をつけましょう。小学校低学年までは、寝る前にご家族が仕上げ磨きをしてあげてください。

歯みがきが出来ないときは、口をゆすぐだけでも構いません。お口の中の糖分を追い出しましょう。

口をゆすぐことのできない小さなお子様は、最後にお水やお茶を飲むようにしてもいいですね。

小さい頃から、食後の歯磨きやうがい、ご家族の方の仕上げ磨きなど、乳歯を虫歯菌からしっかり守っていきましょう。