こんにちは。

今回は予防歯科についてお話ししたいと思います。

『予防歯科』最近テレビコマーシャルでもちょこちょこ耳にするようになりましたね。

『予防歯科』とは、むし歯等になってからの治療ではなく、なる前の予防を大切にすることをいいます。

でも歯医者=予防にはまだまだのようです。

「歯医者は痛くなったら行くもんだ」

「年を取ったら、歯が悪くなるのは当たり前だ」

「毎日、歯磨きしていたら歯は悪くならないんでしょ？」

このようにおっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。

そうおっしゃる患者様に会うと辛い気持ちになります。

なぜかというと、歯が悪くなってから来ていただいても、治療することしかできないからです。

治療するということは歯を削るということです。

歯は削ったら、二度と元に戻らないってご存知でしたか？

「そんなの当たり前だ。」と思われるかも知れません。

しかし、人間の体で考えてみてください。

転んで擦り傷ができても、たいていの場合よっぽど不潔にしなければ治ります。

骨が折れても、ギブスをしておけば骨ができて治ります。

例えるなら、転んで擦り傷ができてしまった時、その部位を手術で取り除いて、人工の金属でできた皮膚などをつけるしかなかったらどうでしょう？

考えただけでも、恐ろしいですよね。

しかし歯は他の体の組織と異なり、自浄作用がないのです。 ですから、悪くなったら、悪い部分を削り落として、人工の物で補うしかないのです。

そうならないためには、常に悪くならないように気を使ってあげる、大切にしてあげることが欠かせないのです。

「歯の治療をします」と日常的に私たちも言っていますが、実は虫歯を削って詰めることで、元の状態に戻すことは残念ながら現在の医療では不可能なのです。 

つまり歯は削ったら削った分だけ減ってしまいます。

しかも、詰めたり、被せたりした歯の寿命は虫歯のない歯に比べて短くなってしまうという統計的なデータもあります。

詰め物や被せ物は、自分の元々の歯以上には決して良くはなりません。

歯を削っての治療も大事ですが、削らずに予防していくことも大切なんです。

ではどのように行うのか…

歯とお口の健康を積極的に守るために定期的に歯科医院を受診し、むし歯や歯周病の原因となる歯の表面や歯茎の溝の汚れを、専用の機械で取り除き磨き上げます。

またご自宅では歯科医や歯科衛生士の指導に基づいた歯磨きを行います。

できれば決まった歯科医院で長期的に診てもらうと安心ですね。

虫歯や歯周病を未然に防ぎお口の健康を保つために『予防歯科』を一緒に実践しませんか( ´∀｀ )