人の舌には、年令や個人差があるそうですが、２０００個前後の味蕾(みらい)という舌にあるぶつぶつとした突起があり、その中には４０～６０個の味細胞があります。味蕾の頂点には味孔（みこう）というものがあり、この孔から味物質が味細胞に受け入れられています。

味の種類としては大きく分けて、酸味・塩味・苦味・甘味があり、それが複合されることで複雑な味わいを作り出しています。これらの４種類の味はそれぞれの味をより鮮明に感じ取ることができるように、それぞれ舌の違った部分で受け入れるようになっています。

u  酸味と塩味　⇒　おもに舌の両サイドで感じる

u  苦味　　　　⇒　おもに舌の奥で感じる

u  甘味　　　　⇒　おもに舌の先端部

最近、激辛ブームで激辛メニューが増え、辛いものを好んで食べることがよくあると思います。こういった刺激物は舌の粘膜とともに味細胞も痛めたりするため、適当にしておいたほうがよいでしょう。激辛好きは要注意です。

また、人工調味料の使い過ぎや濃い味付けに慣れてしまうと、若い人でも薄味が分からない、美味しく感じないといったことも起こるので、味付けには気を付けましょう。