よく歯周病と聞きますが、どのような治療があるかご存知ですか？

菌に対するアプローチと噛む力に対するアプローチがあります。

〜菌に対するアプローチ〜

1          菌がつきにくい口腔環境をつくる

菌はザラザラしたところやデコボコしたところにつきやすいです。

具体的には歯石があるところや、金属のかぶせものやつめもの、またはプラスチックのところです。

歯石は歯ブラシでは取れないので歯科医院で定期的に取ることをオススメ致します。

金属やプラスチックは菌がつきやすい材質のため注意深く丁寧に磨き、汚れがつかないようにすることが重要です。

また、歯並びが悪いことも歯磨きがしっかり行き届きにくいため菌がつきやすい環境となりますので注意が必要です。

2          歯茎の中に入り込んだ菌を除去する

歯茎の中とは、歯と歯茎のすきま、歯周ポケットと呼ばれる場所です。

ポケットの深さが深いほど菌が隠れやすい口腔環境であると言えます。

そして、ポケットに隠れている菌を除去していくことが歯周ポケットを浅くするために必要な処置となります。

ただし、ポケットの中は目に見えないため手探りで除去していくことになります。また、ポケットには菌だけでなく歯石も溜まっていることがあります。

そのため場合によっては治療に時間がかかってしまうこともあります。

〜噛む力に対するアプローチ〜

歯周病とは骨が溶けていく病気です。

痛みがないため放置し続けると歯を支える骨が溶けてしまい歯がグラグラと揺れてきます。

場合によっては入れ歯やインプラント、ブリッジなどで残りの歯にできる限り負担をかけずに設計していくことになります。

ただ、負担をかけないようにと思えば思うほど、制限がかかてしまいます。

例えば、保険が適用されないなどです。

人によって予算がそれぞれあるかと思いますので歯科医師との相談の上で最善の方法を探しましょう。

また、噛みしめや歯ぎしりが強い方は寝る時用のマウスピースをオススメ致します。

悪くなる前に予防として今は何もなくても歯科医院に受診して頂くことが１０年後、２０年後の生活の豊かさを変えていくことになります。